コーチングとの出会い

私がCTNのコーチングと出会ったのは、スポーツ少年団の父母会で役員を務めたことがきっかけでした。練習時ふざけていると感じるこどもを注意し続けたところ、ある日そのこどもが私の前でおどおどするようになりました。私は父母会の役員になって、こども達がのびのび楽しく活動できるようにと思っていたのでとてもショックを受けました。どうしたらよりよい関係を築けるのか。悩んでいたある日、ふと目についたのは家の片隅に最初の数ページだけ読んで忘れていたコーチングの本でした。

それが私とコーチングとの最初の出会いでした。

コーチングに触れていくうちに、自分と関わる家族や学校や社会との関係をもっとよりよいものにしたい。そう思うようになりました。そして、コーチングを学ぶことで私とこども達との関わり方も変わってきました。

コーチングを始める前はこどもの話を聞いていてすぐに口を挟んでしまっていました。
私:「そんな時は〜なんじゃないの?〜したらいいんじゃないの?」
子:「やってるし!」
私:「じゃあ、〜って言うとか。」
子:「言ってるし!」
私:「え〜っと、じゃあ…」
子:「もー、うるさい」
私:「うるさいってなによー。せっかくアドバイスしようと思ってるのに…」
子:「もういい!うるさい!お母さんに話さんかったら良かった!」
私:「(カチーン!)お母さんはあんたによかれと思っていったのに!」
とケンカが始まる…こんな毎日を過ごしていました。

「こうした方がいいのに。」経験上知っていることもあり、経験から娘のために出た言葉でも娘には伝わりませんでした。私の方は子供のためを思って言うけど、娘は親と違う意見ですから当然です。
私は、「もっとこうした方がいいのに。」は娘の意見を「それは違う。」と否定してしまうことを知りませんでした。ケンカになってしまうのは、娘の為を思ってるけど頭ごなしの指示やアドバイスは娘にとって自分の言うことを否定されていると感じて反発したことに私が反応していたからでした。

コーチングを学んで、今ではこどもの話を最後まで聞けるようになりました。こどもはとても敏感で、「お母さんに話をするとすぐアドバイスされたり、指図されたりしていたのにそれをしなくなって黙って話を聞くから気持ちわるい」と、私の変化を言い表しています。
現在、親子ゲンカはかなり減り、こどもの話を聞くことが当然の毎日となり、次はどんな話をしてくれるのだろうと私の楽しみになっています。

私にとってコーチングはこどもの話を最後まで聞けるようになった上に、こどもがいろんな事を私に話してくれるという結果を出してくれました。コーチングは子育てを楽にする一つの方法だと思っています。講座に参加されたみなさんがこの方法で人と人との関係がよくなった結果、安心・安全な地域社会が実現されるとことを願っています。

コーチング・コミュニケーション草津講座実行委員会
代表:山口陽子